スケールとコードを簡単に覚えるために仕組みを理解しよう
スケールとコードについての理解
ピアノに触れはじめた時期にChord?ちょーどってなんだ?と思っていたような私です。
それでも、いつの間にかある程度使えてしまっているコードやスケールですが、 音楽知識が増えるごとにその理解が変化してきています。
現段階での、スケールとコードに対する理解を残します。
複雑なことは専門書に任せて、あえてとても雑に自分なりの咀嚼した理解を記録します。
そういえば、スケールもコードもいつの間にか理解が深まってたので咀嚼した内容を記事に残そう。
— noma@耳コピしたいひと。 (@nomagii2020) November 26, 2020
さらっとまとめ
スケールとコードの仕組みを理解すると、音の相性がわかります。
スケールもコードもわざわざ全部1から覚える必要はなくなります。
曲ごとにスケールは決まっていて、スケールがわかるとメロディやコードで使われる主な音が絞れます。
無数にあるように思える中から、一定の数まで使える音を見分ける能力がつきます。
例えばメジャースケールならドからシまで12種類あるうちの7種類まで絞れます。
スケールがわかると当てずっぽうに演奏しても正解率がちょっと上がります。
曲の中で使われるコードはスケールによって絞られるので、多数のコードの中から使えるコードが絞れます。
スケールも使えるコードも一定のルールで出来上がっているのでそのルールを覚えると理解が深まります。
スケールは音の高さの距離を覚えればよし、コードはスケールから割り出し、コード名からどの音を鳴らせばいいか割り出すことも出来ます。
普段聞いているほとんどの音楽は決まったスケールに基づいて作られています
はじめに私の知識レベル
現段階ではダイアトニックスケールばかりに触れているため、ダイアトニックスケールとコードを学んだ段階での記録です。
手持ちの本などで多数のスケール紹介などしているものもあるのですが、まだ学習できていません。
ここの記録に関しては、今後自身の理解度が深まるにつれ内容を修正していくと思います。
スケールとは
音階です、ハ長調とかイ短調とかCメジャースケールとか楽譜の五線譜の一番右側の♯や♭の数で示してあるやつです。
スケールは様々ありますが、最もよく使われるであろうメジャースケール(長調)を噛み砕きます。
まずは、スケールは音のグループです(音階)。
さらにとても簡単に言うと,、スケールはドレミファソラシドのことです。
少しややこしいのが、このドレミファソラシドのグループは基準となる音の高さごとに無数に作れます。
ピアノならド~シまで白鍵と黒鍵で12個の鍵盤しかないので、12種類のドレミファソラシドが作れるということです。
大事なのはドレミファソラシドの音の高さの距離が一定ということです。
音の高さの距離は鍵盤を数えるとわかりやすいです。
ピアノは鍵盤一つで半音ずつ変化するようになっています。
ピアノの鍵盤だとこんな感じ、ド■レ■ミファ■ソ■ラ■シ■ド(■は間に入る鍵盤を示しています。Cをドとしたときなら黒鍵)。
ドからレまでの距離は黒鍵一つと白鍵一つの合わせて鍵盤二つ分で、これは全音と呼ばれます。
ミからファまでの距離は白鍵一つ分なので鍵盤一つ分で半音となります(半音+半音=全音です)。
メジャースケールではドレミファソラシドなので全全半全全半全という音の距離が決まっています。
ドレミとは別に音の高さを区別するのにCDEやイロハなどが使われます(音名)。
ABCDEFGやイロハニホヘトは音の絶対的な高さを示す音名と呼ばれていて、ドレミは階名と呼ばれ音の高さの距離を示しているので厳密には別物です。
Cの音の高さを基準にするならCをドとしてドレミを作ることができます(ハ長調)。
またDの音の高さを基準にするならDをドとすることもできます(ニ長調)。
これがメジャースケールの作り方で、前述のハ長調がCメジャースケール、ニ長調ならDメジャースケールになります。
全全半全全半全という音の高さの距離を知っていて、鍵盤一つで半音だということがわかればドレミは簡単に作れるようになると思います。
メジャースケールは全全半全全半全で出来ているので、好きな鍵盤から全全半全全半全という数を数えてドレミを作れば自分でスケールを作れるようになります。
これでメジャースケール12種類は完了です。
またメジャー以外の別の種類のスケールなどは音の高さの距離の組み合わせを覚えればさらに12種類割り出せることになります。
例えばナチュラルマイナースケールなら音の高さの距離は全半全全半全全です。
コードもこんな感じで決まりごとがわかれば割り出せます。
コードの成り立ちとスケールの関係
コードはスケールごとに主に使われるものが決まります。
CメジャースケールならC、Dm、Em、F、G、Am、Bm-5です。
これはCメジャースケール内のドレミファソラシドでできています(♯や♭はつかないもの)。
ちなみにCは音名だと単音の音の高さですが、コードのCは単音のCに複数の音を加えた和音のことです。
コードのCならドミソ、Dmはレファラ、Emはミソシ、Fはファラド、Gはソシレ、Amはラドミ、Bm-5はシレファの3つの音をまとめて一つのグループ(コード)としています。
誤解しやすくなる部分なので補足すると、ドレミを階名(スケールのところで説明しています)として使う場合です。
言い換えるとドレミは各スケールの一番目の音、二番目の音、三番目の音という考え方ができるので、ドレミと考えず数字で数えても構いません(ドレミファソラシ→1234567)。
スケールのドレミファソラシで一つずつコードが作られるので、Cメジャースケールのコードも数字で置き換えてみることができます。
C、Dm、Em、F、G、Am、Bm-5はⅠ、Ⅱm、Ⅲm、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵm、Ⅶm-5となります。
各コードがスケールの構成音でできることがわかるので、そのルールがわかるとスケールからよく使われるコードが分かります。
またコード名からどの音か割り出すこともできるので、このルールがわかればコードを一つずつ覚えなくてもよくなります。
簡単にいうと、各スケールのⅠのコードはそれぞれのスケールのドミソ(一番目と三番目、五番目の音)でできているというような共通ルールです。
コードには「m」「-5」「dim」「(♭11)」など表記を装飾している記号類がありますがそれもルールがあるので、そちらを覚えればコードを1から丸覚えするより簡単だと思います。
ここに書いていない細かいルールは・・・・別記事か検討中です。お急ぎの方はGoogle先生に頼ってください。
あとがき
スケールがわかると演奏が楽になります。
メロディもコードも割り出しやすくなるからです。
ここでは詳しく説明していませんが、各スケールにドレミがあるという考え方(移動ド)はさらに音楽を面白くします。
ドレミファソラシドに音の高さとは別の性格があるというものです。
同じ音の高さでも、異なるスケールの中では役割は違ってくるという風に音を認識することです。
絶対音感教育を受けた方などドレミが一つしかないと考えている場合でもコードの数字表記のように考えればいいので、同様です。
音感トレーニングをやっていく過程で学んだことなので、まだ学習中ではありますがちょっと深入りして楽しいものが見えてきているところです。
絶対音感教育をわざわざ受けたのに音名でなくドレミを音高と結び付けられた人たちは被害者なような、、、、相対音感も含めた他の音感教育へのステップアップせずに中途半端に終えた人が問題なのかな?